英国王のスピーチ

“時は、ラジオ放送の始まった時代。
王様と言えば、国民の前に正装して騎馬の姿を見せていればいい時代は終わり、
ラジオを通じて英国のみならず、各地に散らばる英連邦諸国、植民地などにも向けてメッセージを発しなくてはならない立場。
さまざまな言語療法士の治療を受けるが効果があがらない。
藁にもすがる思いでオーストラリア生まれの療法士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)の扉を叩く。
言ってみれば、吃音症の王様が、セラピストのおかげで吃音を克服する、というだけのお話でありながら、脚本のうまさと俳優たちの確かな演技力で、見応えのある映画になっています。
相手が王位継承者の王子であろうと対等の立場でないと直せないと、ヨーク公を「バーティ」と愛称で呼び、自らの信じる手法を貫くオーストラリア人のライオネル。
王族としてのプライド、しかし、「吃音」であることからくる王位継承者としての自信のなさの間で揺れるヨーク公。
ライオネルに対する疑心暗鬼の出会いから、しだいに心を開き、信頼関係を築くまでのやりとりは、イギリス流のウィットに富むと同時に、階級意識への皮肉もたっぷり効いていて。
ヨーク公の兄王とシンプソン夫人の恋愛は有名ですが、この映画では、この二人の関係を「困ったものだ」とする当時の王室周辺の空気がよく描かれています。 ”

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